60歳からはじめる将棋


実際に「試合」をするまでにずいぶん時間や準備がかかったり勉強が必要なゲームやスポーツと違って、将棋は初めに駒の動かし方さえ覚えればすぐ対局ができます。60歳から新しく始める趣味としては最高です。初段になるのを目標にやるといいです。駒の並び方や動き方をひと通り知ったら初級者用の本を読みますが、昔に比べてわかりやすく画も色もきれいな入門書がたくさん出ています。本の中に「基本的な戦法を覚えよう」という項目がありますので、その中から自分が好きな戦法を選びます。これからいろいろな「定跡書」を読んでいくと強くなりますが、その際、好きな戦法に特化していけばいいです。次いで、繰り返していくと棋力が上がる方法が新聞の将棋欄を読むことです。今の若い人は新聞離れで、毎日新聞を読みなさいとか将棋欄を切り抜きなさいといってもその習慣がないでしょうが、60歳以上の方はそれができます。購読している新聞から毎日切り抜きます。そして一局か、何局かまとまったところでホッチキスで止め、くり返し読みます。最初は一手ごとの意味はわかりませんが、観戦記に書かれている対局風景や、お昼のメニューはどうだったかと言った話の部分を読むだけでもよいですから、毎日続けていきます。もし対局の内容が自分の好きな戦法のようでしたら、第1譜から順番に見ながら盤と駒を動かしてみます。何度もやっているうちに少しずつ意味が通じてきますから、これは初段になるまでずっと続けましょう。新聞を読んでいると観戦記の中に対局者はもちろん、解説者などいろいろな棋士が登場してきますが、「この人はどういう人だろう」と思ったら将棋の本をどんどん買うことです。将棋本は戦法を解説した勉強本だけではなく、棋士の世界を紹介したエッセイ的な書籍もたくさんありますから、それを買って読みます。対局そのもの以外のことにも興味を持つと、さらに面白くなります。最近は、野球選手の選手名鑑のような棋士の紹介本も登場しています。これには一人一人の紹介だけではなく、歴史やタイトルについてもわかりやすく説明されているので効果的です。そしてテレビです。最近はインターネットでの対局中継も増えていますが、「見る将」の人もたいへん多くなっています。「見る将」というのは、ルールや戦法はよく知らず自分で盤と駒で対局するわけでもないけれど棋士を個人的に応援してテレビやネットで対局を見る人たちのことです。相撲やプロレスも、自分でするわけではありませんがファンは多いですよね、そういう感覚のようです。よって番組作りもそういうファンにもわかりやすくなっていますから、覚えたての方が見ても興味が持てます。ネットと言えば今では対局もできます。60歳の方が子供の頃は、もし将棋を始めたとすれば次はどこか道場でも行かなければ相手がいませんでしたが、今ではネットでいつでも指す相手が見つかります。むしろ、ネットの対局をすることでパソコンの練習にもなります。もちろん、実際の道場に行くこともお勧めです。子供さんや若い人、あらゆる世代の友だちもできます。60歳から始める趣味としては最適です。

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