60歳からはじめるピアノ


子どものころや若いころはさほど心に響かなかったピアノの音色ですが、年を重ねて半世紀も過ぎる頃から、他人の弾くピアノの音色が心に染み入ってくるようになります。
最近は、インターネットの動画サイトで若者たちが自由自在に弾きこなし、クラシックや懐かしい曲を奏でているのを見ることができるようになりました。おそらく幼いころから練習をして、自分の手足のような状態になっているのでしょう。
自分の手であんなに弾きこなせたらどんなにいいだろうと想像するのですが、幼い頃から始めないとものにならないということがよく言われるのを耳にします。かなり年齢を重ねた今となっては遅すぎると思い諦めてしまいます。
本当に60歳にもなると修徳は出来ないものでしょうか。何も、コンサートでも開いて、誰かに聞かせられるようになりたいという訳でもありません。
自分で、満足のいくように好きな曲を弾けるだけで十分なわけですからできなくはないのかもしれません。
実際、60歳からレッスンを始めて半年ほどでバイエルの60番までマスターしたという話を聞いたことがあるけれども。
と、こんな風に自在な演奏に憧れながら自身の年齢のことを気にかけて一歩踏み出せない人が多いのではないでしょうか。
結論から言うと、60歳でも十分、上達することが可能です。まずは、一歩踏み出して始めることが大事です。
今、始めなくても一年後には確実に61歳になっているのです。そして、一年後には、弾きたくなくなっているでしょうか。そんなことはないはずです。楽器は人生の後半においても大事な親友でいてくれるはずです。
この出会いを大切にしましょう。始めるに当たってはまず、ピアノを手に入れなくてはなりません。
よく安いキーボードを手に入れて、練習してから買おうとする人がいますがキーボードとピアノは、似て非なるものと思ったほうが良いでしょう。
それほどタッチが違うものなのです。中古のアップライトでもよいので最初からピアノで練習をしましょう。
そしてレッスンは独学ではなく必ず、先生について習うようにしてください。ピアノは、「打楽器だ」とも言われるほど鍵盤が重いものなのです。
独学で力任せに練習すると手を痛めたり、体を壊してしまいます。正しい姿勢で正しい弾き方を実際に、見てもらいながら身に付ける必要があります。
特に年齢が高いわけですからなおさらです。
また、音楽教室などで集団でレッスンを受けるのも自分のペースがつかめないばかりか人と比較してしまい、心が折れてしまいがちです。
出来れば、個人レッスンをお勧めします。また、独学ですと自分が間違っていることに気づかないまま練習が進んでしまい悪い癖が抜けなくなってしまいます。
一度悪い癖がつくと上級者でも改めるのが難しいものです。すべてのことの習得にも言えることですが、自分の練習を客観的に見てもらって修正してもらうことが上達の一番の早道となります。
また、焦らないことが大切です。上達は自分のペースでよいので楽しんで練習することを心掛けましょう。もともと楽しむために始めたことなのですから。

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