60歳からはじめる油絵


油絵

絵画の趣味において、油絵という分野は少し敷居が高いと思われがちですが、60歳から初心者として取り組む場合には最適です。
確かに用具は水彩画と比べると、専門的で種類も多いです。しかし顔料と亜麻仁油などを混ぜて作った絵の具を使うため、乾いたら色を塗り重ねることができます。よって失敗しても、何度でも修正が可能です。絵に自信がない人でも、気軽に挑戦できます。

油絵はゴッホやダ・ヴィンチ、モネなど世界的に有名な画家に愛された手法で、数多くの優れた作品が残っています。
絵の具は国内メーカーを使うと良いです。名前にヒューやネオ、チントという接頭語が付いているものは、元の絵の具が高価だったり毒性があったりする場合に、安価で毒性のない絵の具であることを示します。
60歳から始めるならば、バラで好きな絵の具だけを購入するより、1万円程度で販売されているセットで揃えた方が経済的で、仕上がりも自由自在になります。
また絵の具を使いやすい硬さにするために溶き油とそれを入れる油壺が必要です。溶き油には揮発性油と乾性油の2種類があります。揮発性油は乾くのが速いですが、時間の経過とともに表面にひび割れが起こることがあります。乾性油は、乾燥するまで時間がかかりますが、艶を出す効果があります。
実際は両方の油を単独で使ったり、混ぜて調整したりします。基本的に最初は揮発性油を中心に使い、徐々に乾性油の割合を増やします。またペインティングオイルは、初心者にも扱いやすく揮発性油と乾性油が使いやすい割合で既に混ざっています。油壺は長期間使わないと蓋が開かなくなることがあるため、溶き油を捨てたあとは中や蓋をきれいに拭き取ります。

油絵ではペインティングナイフとパレットナイフを使います。使い慣れると鋭いタッチの絵が描けます。最初はナイフは中くらいの大きさのものが良いです。
筆は絵の具とセットで購入しますが、単品で揃える場合は6~14号の硬い筆を5~6本、4~12号の柔らかいものを3~4本用意します。キャンバスの型で最も選ばれるのはF型で、布目では中目が人気です。練習用のキャンバスには、キャンバスペーパーやキャンバスボードで十分です。イーゼルには室内用と野外用がありますが、野外用は室内でも使用できます。さらに価格がリーズナブルで持ち運びも容易です。

道具が揃ったら、何を描くがモチーフを選びます。慣れないうちは、身近な物を描くと良いです。形や色、材質などが異なる物を2~3点選びます。複雑な模様や細工が施されていると、難易度が高くなります。画面より大きな対象も描きにくいので、そのままの大きさでキャンバスに表現できる物が良いです。油絵ではキャンバスの中心にモチーフがあるとバランスが良くなるので、下描きの段階で中心を確認します。自然光や室内の照明を利用して、モチーフに光を当てると立体的になり、影や反射光を描き込みます。背景は光が入る側を暗くして、モチーフに影がある部分を明るくするのがポイントです。

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